詩と五線紙と

彼女は結婚しなかった

バックミラーに過去がながれ

トランクの中からは

10年の歳月が

ここから出してくれと

騒ぎ立てているのだが

素早くラジオの音量を上げ

空の青さを吸い込んで

走り去っていくのが

この季節の常だった

「鏡の詩」

 

文:フライヤーより