ARTICLEアーティストのリアルを届ける特集記事
肉を食べない生活(前編)では、ベジタリアンやヴィーガン、食肉の影響について、詳しく説明してきました。
こちら後編では、ベジタリアンのリアルな食生活についてご紹介します。
制限のある、我慢した生活を送っているのかと思いきや、意外と食の選択肢は豊富のよう。
ベジタリアンのイメージが変わるかも?
前編はこちらをチェック↓
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肉を食べないのは過酷?
ベジタリアンのシェアメイトに、肉を食べないことは大変か、聞いてみました。
彼女はもともと肉をそこまで好んでいなかったこともありますが、肉を食べないことを苦に感じたことはないそう。
肉や動物由来の製品を、ヴィーガン用の食品に”置き換える”という方法で、簡単にヴィーガン料理は作れます。
例として、インタビュー時彼女が作っていたレシピを見せてもらいました。
彼女が今夜作っていたのは、マカロニグラタン。
材料は、
・カリフラワー
・パスタ
・オリーブオイル
・小麦粉
・牛乳
・ニンニク
・チェダーチーズ
・味噌
・塩
この中で、
牛乳→豆乳
チーズ→ヴィーガン用のチーズ
という風に置き換えていました。
彼女はベジタリアンなので、チーズや牛乳も食べれるのですが、極力食べないようにしているそう。
今回はもともと肉を使わないレシピだったので簡単でしたが、肉を使うレシピの場合、代わりに豆腐を使うといいそうです。
やっぱりジャンクフードも食べたい!
ハウスメイトと外食したり、出前を頼むことがあるのですが、なんとラーメンやハンバーガーにもヴィーガン用のメニューが!!
それが、こちら。
オーストラリアのチェーン店、Grill’dでオーダーしたハンバーガーです!
見た目は普通のハンバーガーと変わりありません。
これ以外に、7種類もヴィーガン用ハンバーガーのメニューがありました!種類も豊富。
次に、こちらは肉類不使用のラーメン!
九州出身の私にとって、ラーメンは豚骨!と言いたいところですが、このラーメンはは醤油と椎茸のスープ。
私のラーメンには唐揚げがのっていたのですが、その代わりに唐揚げのように揚げた豆腐がのせられています。
ベジタリアンといえば、「野菜しか食べない。ジャンクフードなんてもってのほか」というイメージがあったので、ベジタリアン用のメニューがあることに驚き。
これは案外ベジタリアンになるのも難しくないかも…?
外食前のリサーチは入念に。
外食に行く前は、あらかじめベジタリアン、ヴィーガン用の食事があるかをネットで確認するそう。
それでも、ベジタリアン用の食事がない時は、肉を抜いて作ってもらうようにすると言います。
特に、日本ではベジタリアンに対応しているお店が少ないので、飲食店で働く場合は、様々なお客さんに対応できるよう、ベジタリアンとヴィーガンの違いなど、理解しておくといいですね。
ベジタリアンが使う何これ?!な食材
ベジタリアンのハウスメイトは、ヴィーガン用の食材や栄養価の高い食品など、食材選びには気を遣っています。
いくつか、ベジタリアンならではの食材を見つけたので、紹介します。
- 卵の香りの塩
匂ってみると、なんだこれ…
塩なのに卵のような匂いが…
なんと、卵の匂いがする塩です。
卵を使わない分、この塩で卵っぽさを出すのだそう。
- 栄養酵母(nutritional yeast)
ビタミンなどの栄養価が高く、ハウスメイトはタブレットを食べる代わりにこのパウダーで足りない栄養を補うそう。
チーズのような香りがするため、パルメザンチーズの代わりにこのパウダーを振りかけることもあるそう。
- チーズ
チーズは牛乳から作られますよね。
しかし、このヴィーガン用チーズは牛乳一切不使用。
では、何で作られているかというと・・・
ひまわりの種!
その他、ココナッツオイルやデンプンなども使われています。
一般的に、ナッツや豆が主成分として使われます。
肉を食べない分タンパク質と鉄分は意識して摂取。
肉を食べずにバランスの良い食事が取れるのかは、気になっていたところ。
聞いてみると、やはり、肉を食べないので、タンパク質と鉄分は不足しがちだそう。
それを補うため、卵、豆腐、豆乳などからタンパク質を取り、鉄分はほうれん草や豆腐、タブレットから取る人が多いのだとか。
確かに、ハウスメイトが作っていたマカロニグラタンの材料をよくみると、高タンパクの文字があり、日頃から意識的に食材を選んでいることがうかがえます。
プロテインバーも、タンパク質摂取に欠かせません。
豆腐は、鉄分もタンパク質も豊富ということで、ベジタリアンにとって足りない栄養分を補ってくれる最強の食べ物です。
あまり日本では馴染みのないベジタリアンの生活について、ご紹介しました。
やはり、オーストラリアではベジタリアンの方が多いので、その分ベジタリアンを意識したメニューも豊富だと感じます。
皆さんの予想以上に、食事の選択肢は多いのではないでしょうか?
日本ではまだまだ認知度が低いベジタリアンですが、ライフスタイルの一つとして、もっと広まるといいなぁと思っています。
また、いきなり肉を食べないのはハードルが高い、と思う方も多いでしょう。
最近では、肉をなくなるだけ避けようとする「フレキシタリアン」という食生活や、体調に合わせてベジタリアンの日を作る「ゆるベジ(ゆるベジタリアン)」などと呼ばれる、気軽に始められる食生活も注目されています。
少しずつ様子を見ながベジタリアンを取り入れていく、というのも一つの手ですね。
ちなみに、私は最近、食べる肉の量を減らしています。(節約のためでもあるのですが…汗)
個人の選択の自由がある時代、自分にあった食生活を見つけらたいいなと思っているところです。
Writer
さくら
熊本生まれ熊本育ち。焼き鳥と〆さばが好きな、ごく普通の大学生。大学生活を通して、旅行情報サイトの運営、リゾバ、ヒッチハイク、海外留学、語学ボランティアなど様々なことを経験。その中で、国際交流の楽しさと熊本の美しさに気づいたが、英語が話せない悔しさが忘れられず、単身オーストラリアへ留学中。世界196カ国に友達を作りたいと思っている。