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推薦書籍 Vol.24 | 民藝の歴史

雑誌でも大きく特集が組まれるなど、年々注目を増す「民藝」の世界。個々の作品や作家について知る機会はいくらでもあるけれど、民藝の歴史全体を捉えるのは結構難しい。

 

この本には、民藝運動の中心人物である柳宗悦の哲学を軸に、柳がどのような思いで行動を起こしたのか、そして柳と深い関わりを持つバーナード・リーチや濱田庄司をはじめとする作家たちとの出会いから関係性まで、確かな資料をもとに余すところなく記されている。著者の志賀直邦は、白樺派の小説家・志賀直哉の甥。幼少時代から民藝の同人たちに囲まれて育った著者だから語ることができる当時の貴重な話が散りばめられているところも面白い。あるようでなかった民藝の教科書。

 

 

Information by 長崎次郎書店

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