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MUSIC FROM ARTIST Vol. 18 | サカナクション

みなさんこんにちはMastarrjaです。みなさんダンスミュージックとバンドってどちらが好きですか?僕個人的にはクラブミュージックですが、どちらにも違う良さがあるからこそ良いのだと思っています。反則的な回答かもしれませんが、何でも偏見なく楽しめることには越したことがないですからね。それでは今回はその両方の要素を兼ね備える日本のバンド、サカナクションについて紹介させて頂きます。ではやっていきましょう。

 

サカナクションはVo&Gt山口一郎、Gt岩寺基晴、Ba草刈愛美、Key岡崎英美、Dr江島啓一からなるバンド。早速楽曲の紹介を私になりにさせて頂きたく思う。

 

 

 

『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』

 


その名を大きく世に知らしめた曲であろう代表曲の一つ。オリジナリティ溢れるシュールなMV、キャッチーなメロディー、そして文字通り”バッハの旋律”に心を撃ち抜かれた人がどれだけいるだろうか。タイトルも挑戦的でさすがである。

 

 

 

ミュージック

 


彼らはサビの概念を壊したかったのではないだろうか。これは私の初聴時の感想なのだが、「サビが終わったのにまたサビが来た!」と感じた。Aメロはシンプルだが、それ以外の全てのパートがサビと同等の威力を持っており、どこがサビなのか分からなくなってしまうほど良いメロディ、アレンジである。さらに最後には大サビまで待ち構えている。珍しい構成でありつつポップスとして高いレベルで成立している。
ライブではメンバー5人それぞれが※1ラップトップを前方に配置しパフォーマンスを行う。テクノの先祖であるクラフトワークのオマージュだろうか。
※1ラップトップ:ノートパソコンのこと。英語圏では和製英語である「ノートパソコン」は一般的ではなく、日本で言うところのノート型はほぼ「Laptop」と呼ばれる。

 

 

 

新宝島

 


映画「バクマン。」主題歌である新宝島。一発目ギターのジャーン!で沸かざるを得ない。MVは80年代に人気絶頂番組だった、ザ・ドリフターズのTV番組のオマージュ。歌詞は2人の高校生漫画家が「週刊少年ジャンプ」で頂点を目指していくというストーリーとリンクしている。

 

このまま君を連れて行くと
丁寧に描くと
揺れたり震えたりした線で
丁寧に描くと決めていたよ

 

タイトルは手塚治虫による「新宝島」に感銘を受けた事から。
そのテンポ感とハマりやすさからか、※2インターネットミームとしても世界への広がりを見せる。山口一郎本人もツイッターで面白がっている模様。
※2インターネットミーム:SNS、インターネットを通じて爆発的に広がっていくネタのようなもの。

 

 

 

 

 

多分、風

 


資生堂のCMに起用された同曲。とにかく曲が良い。好き。MVでは女性が宙に浮かぶシーンがあり、ビートが無くなる事でエモーショナルさを演出している。シンプルだがボーカルメロディの良さが引き立ち、実際に筆者がライブを観た時もその瞬間が特に印象に残っている。CMが放映された時はタイトルがまだ決まっていなかった。制作中での仮タイトルは「渚のアップビート」だったそう。

 

 

 

忘れられないの

 


80年代のブラウン管を通した色味や質感を再現したMV。アスペクト比4:3で制作されており、一般的なYouTubeなどの動画よりも横幅が狭いことにお気づきだろうか。ミュージックステーションにて放送された際には、字幕や質感、アスペクト比など、80年代音楽番組を完全再現した。このような試みは世代を問わず誰にとっても新鮮であるだろう。そして純粋に曲がめちゃくちゃ良い。
また、こちらも同じくミーム化しており、本人巡回済み。

 

 

 

彼らの一番の特徴としては、ダンスミュージックとの融合を図っているということであると思う。だが、それを実践しているバンドは無数に存在している。
ではなぜ彼らが高い評価を得ているのか、私なりに考えてみたところ、
「楽曲のレベルが極端に高い」+「周りがやっていない新しい試みを積極的に行っている」
からではないかという結論に行き着いた。
楽曲のレベルは一聴してもらえると分かることなので、音源リリース以外で何をしているかの一部を紹介したい。

 

 

ファッションブランドANREALAGEのパリコレでのショーのサウンドディレクションを務めた。”バイノーラル・レコーディング”という、空間の音をそのまま録音できる、ヘッドホンでしか体感できない技術を使った。ヘッドホンを使用したショーは前代未聞だったそう。

 

 


野外オールナイトイベントの主催。ロックフェスでは無く、砂原良徳やAkufenらDJが出演した。日本でこのようなことをこの規模感で実践しているバンドはいないだろう。

 

 

 

 

 


「絶対バレない男」という企画。山口一郎氏がCDショップの店員に扮して接客、路上ライブ、サイン会などを行う。バレない時もあるが、バレてしまった時の人だかりはすごい。

 

 

参考:300本以上のスピーカー使用、サカナクションの6.1chサラウンドツアー開幕

“6.1chサラウンドツアー”と謳われた300本以上のスピーカーを使ったライブも行われた。どんな音なのか非常に興味がある。体験してみたい。なお、費用は赤字だそう。

ざっと挙げただけでもこれだけある。彼らが高く評価されている理由だと改めて感じた。

 

 

 

最後に少しだけ、今回私が調べているうちに新たに知ったことに触れたい。なんと歌詞に英文が使われた曲が一曲もない。驚いた。英単語自体が使われることは多々あるのだが、英文の使用はしていない。楽曲の作詞作曲のほとんどを行う山口一郎氏の両親は喫茶店を営んでいた。そこでライブを行っていたフォーク歌手
のライブに影響を受け、音楽を始めた。それが大きな理由ではないかと思う。それを意識しながら聴くと、彼の日本語の発音の仕方は独特だと改めて思った。

 

以上フェスに行きたい、そして出たい、と強く思うMastarrjaでした。2005年に活動を開始したサカナクション、既に沢山のリリースがあり全てを網羅するのは大変かと思いますが、ぜひ音源を掘ってほしいです。ありがとうございました!

 

 


Mastarrja

作詞・作編曲/Trackmaker/DJ/Music Producer based in FUK
2016年より活動を開始。正の感情に基づき、高次元的で高揚感のある、或いは幻想的なサウンドを創り出し、そのどれもが未来の景色をイメージさせる圧倒的な美しさを持つ。地球をより良い方向へ導く為に活動している。

 

Twitter:https://twitter.com/Mastarrja

Instagram:https://www.instagram.com/Mastarrja/

SoundCloud:https://m.soundcloud.com/rintel-rantel

Spotify:https://open.spotify.com/artist/1WCRsxr7C2xVKovIr0tG4B

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