ARTICLEアーティストのリアルを届ける特集記事
アーティストお薦めの音楽を紹介するシリーズ企画“MUSIC FROM ARTIST。
Presenter / Artist Mastarrja
高校、大学時代を過ごした熊本へ仕事で行ってきました。景色が変わったものあればそうでないものもありました。ノスタルジーに浸るのが得意で知られるMastarrjaです。今回は大学時代に聴きまくった一曲、tofubeats – 水星 feat.オノマトペ大臣 について紹介させて頂きたいと思います。それではやっていきましょう。
サビのワンフレーズの長さに衝撃を受けた
2012年に公開された「水星」。私がこの楽曲のどの部分に心地良さを感じたかを説明したい。まず、サビのワンフレーズの長さである。
“めくるめくミラーボール乗って水星にでも旅に出ようか“
洗練された一行である。言葉の一音一音が少しずつ上昇と下降を繰り返していく。長めのフレーズにゆったりとしたビート。自然と体を揺らしてしまう。本当に惑星へ旅しているみたいだ。また、リリックにも注目していきたい。
“君は知ってるかい?踊らな死ぬ事を”
歌い出しで全てを持っていってしまう。キャッチーでありながら、いい意味で我々をあざ笑う。
“捨てられない雑誌の束はガラスのハートこすれる音“
ため息が出る。10~20代のうちに集めたものなのだろうか。紙であるはずの雑誌に自らのセンチメンタルな思い出を投影してしまう。
“神戸在住の大学生“
同曲はiTunesチャート総合1位を獲得。“東京のメジャーアーティスト“ではなく、“神戸在住の大学生“が、だ。彼の功績により時代が大きく大きく変わった。今でこそ当たり前だが、SoundCloudやBand Campに楽曲をアップロードし、サクセスへの道を歩んでいく、いわゆる“インターネット出身のアーティスト“と呼ばれる先駆者の1人になったと思う。彼のインタビューにて、「ネットが無ければ音楽をやっていないかも」と語るほど。個人的にはtofubeatsの本質はインターネットではないと思っているところではあるが。
must(be)pure
今回の記事を起こすために数年ぶりにMVを視聴した。私が今までに気付けなかったワードがラストにあった。
nice
trackmaker
must(be)pure
“いいトラックメーカーは純粋であるべきだ”
との意味深なメッセージが。ハッとさせられてしまった。これはトラックメーカーに限ったことではなく、誰しもが純粋な心を忘れてはならない。純粋、愛。
私が高校3年だった2010年に「touch」という楽曲で氏を知った。時が経った大学4年時、「ディスコの神様」リリースツアーにて来福。「初めてライブを観ました。とても楽しかったです。また来てください」と伝えた。笑顔で「ありがとうございました」と手を差し出してくれて、握手をさせて頂いた。確実に人柄の良さが楽曲に出ている。私は物販で700円のtofubeatsロゴのラバーキーホルダーを買った。
他にも紹介したい楽曲は山ほどあるが、今回は代表曲を取り上げることにした。本当に良い楽曲がたくさんあるので是非聴き漁ってみてほしい。同曲収録アルバム「LOST DECADE」は間違いなく名盤である。(「ふめつのこころ」、「STAKEHOLDER」、「window」辺り、dj newtown名義についても紹介したい、、、)
また、氏のYouTubeチャンネルには、HARD-OFF BEATSやTHREE THE HARDWAREなど、DTMを知らない人にとっても親しみやすい楽曲制作番組がアップされているので是非見てほしい。
それではまた次回。読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
Mastarrja
作詞・作編曲/Trackmaker/DJ/Music Producer based in FUK
2016年より活動を開始。正の感情に基づき、高次元的で高揚感のある、或いは幻想的なサウンドを創り出し、そのどれもが未来の景色をイメージさせる圧倒的な美しさを持つ。地球をより良い方向へ導く為に活動している。
Twitter:https://twitter.com/Mastarrja
Instagram:https://www.instagram.com/Mastarrja/
SoundCloud:https://m.soundcloud.com/rintel-rantel
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