こんにちは!
運営の藤井です。
アートヒューマンフェスタ2017まであと一ヶ月ちょっとですね。
これから少しずつ、アートヒューマンフェスタ2017の魅力を伝えていけたらと思います。
まずはこのテーマから
「アートヒューマンフェスタはなぜ甲佐町・山ぼうしの樹で開催されるのか」
これは沢山のかたからいただいた言葉でもありますし、言ったことはなくても、思ったことはあるという方も多くいらっしゃると思います。
「なんでわざわざ甲佐でやるの?」
「市内でやればいいのに」
いろんなお言葉をいただきました。
しかし、それでも私たちはこの会場を選んだ理由があります。
まずは、やまぼうしの樹からご紹介させてください。
「山ぼうしの樹」
「自然に寄り添って暮らす」
山ぼうしの樹は、田園地帯に囲まれた自然豊かで静かな場所にあり、約400坪の敷地内に7棟の建物が点在しています。
夏でもひんやりと涼しい母屋には、勉強会やイベントを行う
パブリックスペースやのんびりと景色を楽しみ、話にも花咲く“縁側”もあります。
また、6坪の家、アウトドアリビングなども増築。
米蔵だった場所をBARに、牛舎をカフェにリノベーションし、さまざまな方にご来場いただいています。
四季の移り変わりを感じられる雑木の庭やビオトープには、多くの生き物たちが生息し、人だけでない暮らしがそこにあります。
建物という箱だけで成り立つ家でなく、風や光を取り込み、植物や生き物たちを愛し、身近に感じながら暮らすことで、ココロ豊かな暮らしができると思っています。
そんな昔ながらの建築を、現代の家づくりの参考書として生かしています。
人が集い、想いを伝え、時をつむぐ。
古い建物を再生することで、新しい息吹を吹き込む。
それに伴い、村や町が活性化し、持続可能な暮らしが可能になることを期待しています。
人口の減少に伴い、町や村、里山でも「空き家」が増えています。
今回は熊本市内より車でおよそ30分の甲佐町に農家をリノベーションした古民家再生モデル「山ぼうしの樹」を造りました。
たまたま解体処分するという話が耳に入り、この建物の佇まいと周りの風景を見たとき、ここは地域の「宝物」として残していかなければいけないと思ったからです。
築120年の古家を残すことに、どんなメリットがあるのか。
また、地域にどんな影響を与えるのかは頭で考えても出てこないので思い切ったのです。
壊すことは簡単です。2日もあればできます。
過去の人間が積み上げてきた文化も財産も技術もすべてが消えていくのです。
取り戻すことはできません。
現在、それを簡単に捨てる文化に流されているのです。
壊した後で、どこの家族も後悔されているようです。
このように民家をクオリティリノベーションすることにより、使い捨て文化への抵抗・ふるさとへの想いなどの新しい価値が
生まれるのではないかと思っております。
このような想いから山ぼうしの樹を運営されているミズタホームのオーナー、水田さんの想いに共感するとともに、山ぼうしの樹にしか表現できない「空気感」や「雰囲気」を感じ、運営はこの会場でアートヒューマンフェスタを行うことにしました。
会場に流れる空気や雰囲気で、日頃アーティストが活動している場所やシチュエーションとは違ったパフォーマンスが見ることができます。
普通のマルシェのような雰囲気ではなく、スローライフでゆったりとした空気が流れ、木の香りで優しく包み込まれる会場、それが「山ぼうしの樹」だと思っています。
これは写真や映像では感じることができないもので、実際に目で見て、耳で聞いて、肌で感じて初めて理解ができると思っています。
会場まで車で来場される方が多いとは思いますが、焦らず、ゆっくりと来ていただいて、その車中の時間もワクワクしながら楽しんでいただきながら来ていただけると嬉しいです。
なかなか会場の山ぼうしの樹の魅力を言葉や文章で伝えるのは難しいのですが、今年は会場の魅力についても情報を多く発信していく予定です。
是非、みなさんのご来場をお待ちしております。
それではまた
藤井