ARTICLEアーティストのリアルを届ける特集記事
こんにちは、皆さまいかがお過ごしでしょうか?こちらフランスのニースでは先週まで暖かくジャケットを着ていると汗ばむぐらいでしたが、急に冷え込みました。
すっかり冬ですね。すでにニュースで⾒られた⽅も多いと思いますが、フランスは新たな外出制限発令に続き、テロが相継ぎ、パリでは警官が襲撃される事件が多発しています。いつもの煌びやかなイメージとは違うフランスです。
今回は今のありのままのニースの街の様⼦を写真でお伝えしたいと思います。
私の通う芸術⼤学の建物から街を⾒渡した様⼦。遠くから⾒ると平和な感じ。よく⾒ると、屋内での三密を避けるためにテラスに簡易テーブルや椅⼦を置いて作業しているのが⾒えます。
毎朝にぎわうマルシェ。最初の外出禁⽌令の時よりルールが緩いので結構⼈が外に出ています。
お店の⼈に欲しいものを⾔って取ってもらうシステムに変わりました。先⽇、⼿を伸ばして⾃分でカブを取ろうとしていたおじいさんが店員のおじちゃんに「コラッ!」と怒られている場⾯を⾒て思わずクスッと笑ってしまいました。
⿂屋さん。顎マスクスタイル。
ちなみに、こんなに⾊とりどりにウニやらイワシやらエビやらがあります。
おばちゃん、バリアの中に⼊らないといけないと勘違いしてしまった様⼦。この5秒後にハッと気づいて恥ずかしそうにサッと線の外へ出ました。
階段で井⼾端会議
知らない⼈たち同⼠で休憩。外出の機会が減って孤独に感じている⼈がたくさん。
クリスマスツリーと休憩。⿊いマントを着ているおばちゃんにマスクが地⾯に落ちちゃってることを伝えたい。
メリーゴーランド禁⽌。
この前、⾸切りのテロが起きた教会。⼊り⼝にたくさんの花が御供えしてある。
最近お世話になっている印刷屋さん。⼀⾒閉じているように⾒えるけど、⼾を叩くと優しい店員さんが出て来ます。私が住んでいるところからここまで4km ありますが電⾞には乗らず、マスクとサングラスをして、⼀瞬ではアジア⼈だとバレないようにさっさと歩いて来ます。
いつも⾏く画材屋さん。たくさんの注意事項と配達システム導⼊のお知らせ。
公園にも結構⼈が来てます。
規制緩和で今⽇からまた美容室が開くことになりました。髪が切りたくてしょうがなかったのでとても嬉しい。
クリスマスが迫ってる花屋さん。でもお客さんは中に⼊れられないので通せん棒。
飲⾷店はテークアウトができるところ以外は今のところ2⽉まで閉店
植物は窓際に置いて⽣命維持。
ここは通常なら外のテーブル席にたくさん常にお客さんがいるバー・レストラン。今はクスクスやニース⾵サラダをお持ち帰りで販売している。
お茶屋さん。⼊り⼝販売。
Photo by guido piperissa
近所のカフェ、前と今。常連さんが多い店だったのですが、これと⾔った看板メニューがあるわけではなくテークアウト営業に切り替えることもできなかったのでしょう。もうすぐピザハットに変⾝します。街がハンバーガー屋やピザ屋だらけになりそうです。
フランスもいつまでこのコロナ規制が続くか分からない状態ですので、どう転んでも営業が続けられるスタイルに、店構えから販売⽅法、⼜は売るもの⾃体も変わって来ています。⾊々な変化の摩擦の中、路上にはホームレスの⼈がどんどん増えてきています。しっかり考えて道を選んでいかないと、いつ⾃分⾃⾝がこのような状況に追いやられるか分からないなと、改めて思います。しかし、どんな過程もなるべく良いイメージを膨らませながら楽しんでやりたい、こんな空気に飲まれてたまるかという気持ちが湧いています。
Writer
マキコ 1988 年熊本県生まれ。白川中学校を卒業後カナダへ。公立高校卒業、芸術大学卒業、キッズ アートスクールで働き、バンクーバーの雨にうんざりしたのとカナダ滞在 10 年を区切りに帰熊。文 房具屋、発達しょうがい児支援所、味噌・醤油・酢屋、熊大の非常勤講師、クラフトビールバー、個 人的に英会話を教えるなどして、色々な職業を経験。今度はヨーロッパへの好奇心が押さえられなく なり、フランスで最も太陽が照る街ニースへ。ビラ・アーソン芸術大学院に就学中。