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肉を食べない生活(前編)~ベジタリアンが地球を救う?〜

オーストラリアに来て、4ヶ月がたちました、さくらです。

 

4ヶ月間生活をしてきて、オーストラリアならではだと思うことが、“食の多様性”です。

 

町にはタイ料理、イタリアン、中華、日本食のレストランなど、世界各国の食べ物がそろっています。

 

また、アジア食料品店もたくさんあり、食で困ることはほとんどありません。

 

 

さすが、多文化主義のオーストラリア。

 

逆に、オーストラリア料理というものがほとんどないことには驚きます。

 

シェアハウスのオーナーさんにオーストラリア料理食べたいという話をしましたが、「ケバブ食べたー?」という返事。ケバブってトルコ料理じゃん!

 

スーパーに行けば、カンガルーの肉などオーストラリアならではの食材はありますが、オーストラリア人でもそこまで食べないようです。

 

 

そんな、世界中の文化が入り混じった国、オーストラリアでは、「食の選択肢」も幅広いと感じます。

 

今回は、肉を食べない生き方について、ベジタリアンの方へのインタビューを交えてご紹介します。

 

 

ベジタリアン、ヴィーガンが何か知っていますか?

 

あなたは、ベジタリアン、ヴィーガンが何か知っていますか?

 

ベジタリアンは、肉や魚を食べず、野菜や果物、穀物を主食にする人々のことです。菜食主義者とも言われます。

 

そして、ヴィーガンは、肉や魚だけでなく、ハチミツ、牛乳、チーズ、など、動物由来の製品は全て食べない完全菜食主義者のことを指します。

 

野菜

 

菜食主義ということは知っていても、その二つの違いまで分かっている日本人は少ないのではないでしょうか。

 

メルボルンは世界最大級のヴィーガンシティー

 

近年、オーストラリアではベジタリアンになる人が増えています。

 

数にして、およそ250万人。わかりにくいですね笑

 

全体の人口の12.1%がベジタリアン、またはヴィーガンとのことです。

 

日本は5.7%なので、圧倒的にオーストラリアではベジタリアンの割合が高いと言えます。

 

 

特に、メルボルンは世界的にも大規模なヴィーガンシティー。

メルボルン 街並み

世代的なトレンドもあり、ベジタリアン、ヴィーガンの数が増え続けています。

 

その影響で、アジア料理からメキシカンまで、あらゆる料理がベジタリアンに対応しています。

 

ベジタリアンが世界を救う?肉を食べないメリットとは

 

正直、私はお肉が大好きです。

 

なので、肉を食べないベジタリアンを、「何でこんなに美味しいのに食べないんだろ〜。」と、不思議に思っていました。

 

 

ところが、ベジタリアンには、自分だけでなく、貧困地域の人々、動物、環境を救う力があったのです!

 

簡単に例を挙げると、以下のとおりです。

 

・肉食は地球環境を悪化させる。

環境汚染

牛と羊のおならとゲップには、地球温暖化に大きなダメージを与えるメタンガスが含まれています。

また、世界の水の30パーセントが畜産に使われています。

5000匹の豚は、20000人が住む街と同じくらいの汚水を排出します。

 

・ベジタリアンが貧困問題の解決に繋がるかも。

貧困

世界中の穀物の3分の1が畜産につかわれています。

その量は、8.7億人が食べるのに十分な量だと言われています。畜産に使われる穀物減らせば、その分人間が食べれる量も増えますね。

 

・動物の虐殺問題とは

ひよこ

日本で起きているとは限りませんが、世界では以下のようなことも起こっています。

雄のひよこは卵産業で処分される。

母牛のミルクが牛乳として出荷される中、子牛は処分されている。

 

・菜食主義で自分の体をいたわる

医者

心臓病、癌など病気のリスクが減ります。

野菜中心の生活にすることで、ダイエット効果があります。

 

まだまだあげればキリがありませんが、このくらいにしておきます笑

気になった方は、たくさん事例があるので調べてみてください!

 

反ベジタリアンの母を持つベジタリアンのハウスメイト

 

私は、ハウスメイトを通してベジタリアンについて知るようになりました。

 

彼女の名前はMegan。クロスワードパズルと本が好きな、オーストラリア人の女性です。

 

ハウスメイト

 

彼女が肉を避けて生活をし始めたのは、8年前。彼女が18歳の頃。

 

なんと当時、彼女の母は、反ベジタリアンだったそうです。

 

 

そのため、夕食で肉を全く食べずにいるとひどく怒られていたそう。

 

それでも、彼女は意思をつらぬき、徐々に周囲も理解を示してくれたそうで、

「母も私の意思を変えることはできないし、それを母もだんだんわかってくれた。」

と語ってくれました。

 

 

家族と生活したり、友人と外食をする際に、肉を食べなければならない時もあったようで、特定の日からベジタリアンになったというよりも、徐々に肉を減らし、完全なベジタリアンになったそうです。

 

きっかけは大学時代にあり。

 

彼女がベジタリアンを志すようになったのは、大学生1年生の頃。

 

専攻が環境化学だった彼女は、持続可能性や、環境保護を学び、肉食が与える環境へのダメージに衝撃を受けます。

 

例えば、ここ、オーストラリアでは、食用牛、また、飼料を育てるために、大規模な森林伐採が行われているんです。

 

日本には関係ないことのようにも思えますが、オーストラリア産のオージービーフは、日本にも輸入されているので、食べている方も多いのではないでしょうか。

 

ベジタリアンは菜食主義になることを他の人に勧めるのか?

 

最後に、「ベジタリアンになることを他の人にも勧めるか」ということを聞いてみました。

 

環境に対する保護意識も強い彼女なので、彼女は「多くの人がベジタリアンになるべき」という意見だと予測していたのですが、なんと答えはNO。

 

「私にとって、ベジタリアンになることは苦ではなかったけど、肉に頼った食事をしている人もいるし、みんなに適するとは思わない

でも、肉を買うことが環境に与える影響について気づき、理解することが大切」

とのこと。

 

今まで肉を食べることが周りに及ぼす影響なんて、考えもしなかった自分の知識の浅さを痛感しました汗

何よりも、まずは”知ること”から始めることが大事ですね。

 

 

 

いかがでしたか?

ベジタリアンという、マイノリティの存在について掘り下げました。

 

私は、ベジタリアンの彼女と生活しなければ、ベジタリアンや、肉食による地球規模の影響など知ることがなかっただろうと思います。

知らなければ、まさか、自分が肉を食べることで地球温暖化を促進しているなんて、思いもしませんよね。

 

ベジタリアンを理解することは彼女たちだけの食生活に理解を示すだけではなく、自分の食生活を振り返るきっかけにもなりました。

この記事が皆さんにとって、肉食の影響に気づく持つきっかけ、ベジタリアンを理解するきっかけになればいいなぁと思っています。

 

“肉を食べない生活(後編)”では、ベジタリアンのイメージが変わる、リアルな食生活についてご紹介しますのでお楽しみに!(^ ^)

 

 

 

日本のベジタリアン人口調査

https://vegewel.com/ja/style/vegetarianstatistics2

オーストラリアにおけるベジタリアンの状況

https://www.animalsaustralia.org/features/study-shows-surge-in-Aussies-eating-veg.php

ヴィーガンシティーとしてのメルボルン

https://www.todayonline.com/lifestyle/eating-out-melbourne-vegan-capital-world

ヴィーガンキャピタルになりつつあるメルボルン

https://metro.co.uk/2017/04/06/melbourne-is-becoming-the-vegan-capital-of-the-world-6558421/

肉食の環境への影響

https://www.veganaustralia.org.au/environment

 

 

Writer

さくら
熊本生まれ熊本育ち。焼き鳥と〆さばが好きな、ごく普通の大学生。大学生活を通して、旅行情報サイトの運営、リゾバ、ヒッチハイク、海外留学、語学ボランティアなど様々なことを経験。その中で、国際交流の楽しさと熊本の美しさに気づいたが、英語が話せない悔しさが忘れられず、単身オーストラリアへ留学中。世界196カ国に友達を作りたいと思っている。

 

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