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ARTICLEアーティストのリアルを届ける特集記事

熊本発クリエイティブ集団「193ROSE」インタビュー<後編>

AHP:
まずはイベントを終えてからの気持ちを聞かせてください。

 

松嶋:
イベントでのお客様のリアクションを見てやってよかったなと思いました。
結果的に、イベントを作る側としても、すごく印象に残ったイベントとなりました。

 

今まで、何度もいろんな場所でライブを経験しているアーティストの方々が「今までで1番良いライブだった」という声を頂いたり、フリーセッションの時間で10年ぶりぐらいに一緒にやれて嬉しかったというお客様の声だったり、何よりその場にいた全ての方々があの”空気感”を楽しんでくれたことが嬉しかったです。

 

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イベントの内容の中に込めた一つの思いが、シャイで内輪の強い熊本の県民性をこのイベントで少しでも取り除けるのか。このイベントを通し一人でも新しい挑戦に勇気を持ってチャレンジするキッカケになればと考えていました。

 

実際、熊本県内だけでなく、東京・名古屋・福岡・鹿児島からと熊本という枠を越えたイベントになったと思います。

 

ヘアショーでは、音楽と映像でテーマをより深く演出し、ヘアカット・メイク・モデルの表情から、お客様へ想いの波のように伝わっていく空気感の変化をその場にいた方々は感じ取ったのではないかと思います。

 

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AHP:
松嶋さんが行われていたライブペイントではどんなことを思いながら描いていたんですか?

 

松嶋:
ここだけの話、笑えないんですが、企画・運営で頭がいっぱいで、ライブペイントをやる時まで使う道具を忘れてしまっている事にも気付かず、いざ描こうとした時に頭が真っ白になったんですが、その間を作ってくれたのも、実はきていた皆さんで、急遽またフリーセッションを始めても、さっき以上の良いリアクションで盛り上がってくれました。

 

準備を終え、とにかく”描く”ことを通して「このライブペイントにどんだけ意味を持たせるか」を考えました。

 

そもそも僕が今回ライブペイントをはじめてやってみようと思ったのは、同じようにこのイベントに来た方々にチャレンジする事をやめないで欲しいとの想いで、描く事を選んだので、その姿を伝えたかった。

 

ライブペイントでは、お金を切り刻んだりとか、おもちゃのメダルを貼ったり、自分がよく使うフィルムなどでいろんな事をしました。

 

折り紙を使用したんですが、その折り紙は50枚入っていて同じ色は入っていなかったんです。
それには、「みんな十人十色で同じ色の人はいないんだ」という意味を込めました。
また折り紙という日本の文化にも着目しました。

 

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ペイントの絵の下に何色も重なって黒ずんだ色に、自分たちを批判するものを表現したのですが、これは、自分の夢を引きずり下ろす声もあるけど、自分たちでその上を歩いて地を固めるイメージで表現しました。

 

一番大事なことは、誰が基準かということです。

 

あなたの人生はあなたが決める。
誰かを気にしてやりたいこともやれないなんて、たった一回の人生で勿体なさすぎる。
今のSNS中心の生活を送る人もそう、結局時間軸や、人生は誰かの視線や評価で生きている事になります。
大事なことはそこにはない。
今ここで起きていること、目で見ているこの瞬間が現実なんだと伝えたかった。

 

なので、ライブペイントをはじめてやってみて、出来は正直全然上手ではなかったですし、皆さんに胸を張って見せるような絵ではなかったと思います。

 

ただ僕としては120%出し切って、絵の先にある熱意や絵を通し、出来ない事、やった事がない事にチャレンジする姿を伝えたかったので、これから人生をかけて継続していこうと思います。
もしかしたら、30年後すごい画家になっている可能性だって、ここでスタートした事によって可能性は誕生したわけなんですから。笑
とにかく皆さんに温かく見守って頂けた事に感謝を伝えたいです!

 

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AHP:
今後目指すところや目標を教えてください。

 

松嶋:
193ROSEはたくさんの可能性を秘めています。
日本の伝統文化や、その土地にある資源、人材と共に変化し続けます。

 

熊本で言えば、2020年東京オリンピックまでに、2018年にプロ野球、プロバスケットボールのオールスターの開催。
2019年にはラグビーとハンドボールの世界大会が開催されます。
これは熊本にとって大きなチャンスです!
193ROSEはまたこのチャンスにアプローチし続けていきますし、どうなるかわかりませんが、声を大にして関わりたいと考えています!
チャンスは待ってても来ないので、仕掛け続けていきたいです!

 

実際に現在も日本で最も有名な小説家のイベントコンペにも、企画書を提出し結果を待っている状態です。
ぜひまた皆さんと次は九州を巻き込んだ、挑戦的なイベントを創っていけたらなと考えています。

 

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AHP:
次の193ROSEのイベントについてお聞きしてもいいですか?

 

松嶋:
常に進化し続けるものなので、これといって断言できるものはありませんが、さっき言ったように”九州を巻き込んで”のイベントになることは確かだと思います。

 

開催日はおそらく早ければ年末頃になると思います。
アーティストのブッキングなどいろいろなことがあるので、これから徐々に形になっていく感じでしょうか。
どこまで大きくなるのかはわからないんですが…。

 

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今後の課題としては、ヒト・コト・モノを連動させて、良い意味で巻き込んでいきたいですね。
次回は今回の1回目とは何倍もクオリティーやレベルは上がると思います!

 

今回は見た側の人達が、次はパフォーマンスする側にいるのか、またそれも楽しみの一つですね!

 

ぜひ今後とも193ROSEに期待して頂けたら幸いです!

 

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【193ROZEからのプレゼント】

 

3回に分けて見ていただいた皆様に感謝の想いを込めて!
今回のイベントの為に制作した音源をアートヒューマンプロジェクトをご覧のみな様だけに、8月30日までの期間でプレゼント致します!
熊本に所縁のあるアーティストが制作しましたので、たくさんの方々に届く事が私たちの喜びでもあります。
(リンクより、圧縮ファイルを開きダウンロード)

 

ダウンロードはこちらから

 

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