豊田鈴香

AHP:
最初に、普段どのような活動をされているか教えてください。

 

豊田:
「にこにこやさん」という名前でオーダーを受けて製作するアクセサリーづくりをしています。マルシェに参加したりして、積極的にお客様と交流もしています。

 

AHP:
活動はいつからされているのですか?

 

豊田:
2014年から始めました。それまでは新卒で保育園に2年間勤めていましたが、自分の時間を作りたくて退職しました。元々雑貨づくりが好きだったことと、友達から誘われて最初はやり始めました。でもやってみると楽しくて、追求していった結果、今のアクセサリーづくりにたどり着きました。

 

AHP:
アクセサリー作りを誘われたんですか?珍しい誘いですね(笑)それに、辞めてまで取り組もうとする姿勢が大胆にも感じます。

 

豊田:
確かに振り返ってみると思い切りが良かったです。でも、結局生活はしていかなければならないので、別の保育園で働き始めることになりましたが(笑)

 

AHP:
それは、きっとモノづくりをするみんながぶつかる壁でしょうね。
では、マルシェに出たきっかけとかはあったんですか?

 

豊田:
最初は先輩のからの誘いからです。その時は共同出展で先輩と出展しました。「クレバーエレファント」という催事でした。どんなお客様が来るか分からない不安でしたが、自分がつけたいアクセサリーを持って出展しました。

 

AHP:
モノづくりは、使い手がいてこそのものですよね。以前、「技術とは、人を思いやる心」ときいたことがありますが、アクセサリーをどんな思いで作られたのでしょうか?

 

豊田:
手に取ってもらった人に笑顔になってもらいたいという思いが一番です。その気持ちだけで製作していました。寝る間も惜しんで、納得いかなかったらバラしてアレンジを加えたり、このアクセサリーはどんな人が使うかな?って考えたり、いろいろ工夫して製作していました。

 

AHP:
なるほど。アクセサリーは日用品とはまた違って、使う人の人物像や場面を考えているわけですね。
それでは、実際にアクセサリーを作り始めてみて感じたこと、ギャップもあったと思いますが、出展してみていかがでしたか?

 

豊田:
そうですね。モノづくりに関してですが、材料費もあるし、販売価格を設定しなければならない。いくらで売ればいいのかすごく悩みました。あと、友達もがマルシェに来てくれたのですが、買ってくれるときに友人からお金をもらうときに責任も感じました。技術もまだまだだし、もっと学ぶべきことがある。それに、いただくお金に見合う魅力のあるものを提供したいです。

 

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AHP:
そうですね。他のアーティストのみなさんにインタビューをした時も、価格設定については最初かなり悩んだと聞きました。

 

豊田:
あと、販売したあとに「パーツが外れた」と連絡があった時は相当ショックでした。お金をいただいているのに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。でも、それで辞めようとは思いませんでした。諦めるのは誰でもできるから、自分はそのマインドを乗り越えたいって。

 

AHP:
素晴らしい心掛けですね。そうやって良い作品が生まれてくるんだろなと率直に思いました。それで、結局出展をしてみて価格面の悩みは解決したのですか?

 

豊田:
それは、まだ完全に解決したわけではありません。初出店した時、カワイイ!と言ってくれるのに、値札を見て買うのを諦めるシーンをみたときにショックだったんです。保育士をやっている関係で、働いているお母さんや自分と同じ20代の人にも気軽にお洒落できるものを提供したくて、価格帯は1000~2000円にしています。ただ、それでも手に取ってもらえないときは複雑な気持ちになり、お金の感覚は人それぞれだと実感しました。課題は高いと感じさせない努力と本当に魅力のある商品作りです。私のアクセサリーでみんなに笑顔になってもらいたいです。

 

AHP:
一般的にハンドメイドで1000円〜2000円は、かなり安いのではないでしょうか?価格設定はなかなか難しいものですね。最後の「みんなに笑顔になってもらいたい」というところですが、「にこにこやさん」という名前はやはりここの思いからでしょうか?

 

豊田:
それもありますが、「お母さんが笑顔だったら、子供は絶対笑顔になる。」○○屋さんをつけるなら、にこにこ屋さんって決めたました。いろんな女性に笑顔になってもらいたい気持ちが強いです。

 

AHP:
想いがこもった素敵な名前ですね!実際にスタートしてみて、大変なことやギャップはあったんでしょうか?

 

豊田:
大きく販売したいという欲はあまりなかったのですが、どうしたらもっと多くの人に手に取ってもらえるかは悩みました。あとは、ネットだと思っていたのと違う!なんてこともありますよね。でも、にこにこ屋さんを好きな方には一人でも多く手に取ってもらいたいからネットも販売した方がいいのか。そういう葛藤はあります。あと、実は自分が通販で購入した際にイメージと違った。アンティーク調の真鍮と記載されていたのにプラスチックが届いたことがあって、それがショックだったんです。(笑)
そういう意味でやっぱり直接見てもらいたいですね。

 

AHP:
実物が見れない以上、そういうことも十分起こりえますよね。そうした現状に対して、解決策は見出せているのでしょうか?

 

豊田:
今は、まだネットショップでどういう販売の仕方が出来るか模索しています。実際にマルシェで販売をしていても「もう少し、こここんな風にできる?」って要望をもらうこともあるので、オーダーで作り直して、後日郵送したりもしています。そういう対応は、私は大歓迎で、今は一人でマルシェに出展していますが、忙しいのでお手伝いさんが欲しいですね。
一方で興味を持っていただけるお客様の皆さんと会話もしたいし、いろいろ悩みます。(笑)他の出展者さまとのコミュニケーションを大事にしていきたいですし。

 

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AHP:
一人一人のお客様を大切に考えていることがわかります。お客様や出展者様との会話からはいろんなヒントもいただけるのでは?

 

豊田:
インスタで喜びのコメントをもらえたり、同業者さまから一緒にしましょうと声をかけてもらったりすることもあって、自分の成長も感じるし、だからもっと頑張りたいと思える!なにもしなかったら始まらないし、マルシェに出てよかったと思ってます。やるだけやってもダメならダメでいっかと思います(笑)

 

AHP:
今後はどのような活動をしていきたいですか?

 

豊田:
ますは、ネットに挑戦してみたいと思います(笑) 良い意味で影響を受けやすいし、チャレンジが好きなので。あとは専門学校に興味があります。もっと勉強したいんです。

 

AHP:
最後に、これからチャレンジをしようと思っている皆さんへ一言お願いします。

 

豊田:
まず動いてみること。仕事は場数を踏んでナンボですし、自分の作品も昔と比べると今の方が自信をもって良いと思えています。
それだけ経験って大事だと思いますし、まず挑戦することを大事にしています。
もし不安なら私もお手伝いしたいと思います。

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